日本は美しい国ですが、同時に地震や台風といった自然災害が多い国でもあります。旅行中に万が一の事態に遭遇しても、落ち着いて行動できるように、基本的な知識と準備について解説します。
### 地震が発生したら
日本で最も可能性の高い災害が地震です。
- **屋内にいる場合**: まずは机の下に隠れるなどして、頭を守ってください。慌てて外に飛び出すのは危険です。揺れが収まるまで待ちましょう。
- **屋外にいる場合**: 建物や看板、電線などから離れ、広い場所(公園など)に避難します。
- **電車やバスに乗っている場合**: 急ブレーキに備え、手すりやつり革にしっかりつかまります。乗務員の指示に従ってください。
揺れが収まった後は、津波の危険があるため、沿岸部には絶対に近づかないでください。
### 台風が接近してきたら
台風は、数日前から天気予報で進路が予測できます。
- **不要不急の外出は避ける**: 台風が最も接近している時間帯は、暴風や大雨で非常に危険です。ホテルなど安全な屋内で過ごしてください。
- **交通機関の乱れに注意**: 電車や飛行機は、計画運休や欠航になる可能性が高いです。テレビやインターネットで最新の運行情報を常に確認しましょう。
- **食料や水の確保**: 外出できなくなる場合に備え、事前にコンビニなどで簡単な食料や飲料水(ペットボトル)を確保しておくと安心です。
### 情報収集の方法
緊急時には、正確な情報収集が何よりも重要です。
- **NHK World Japan**: 日本の公共放送NHKの国際放送。テレビ、ラジオ、アプリで多言語(英語、アラビア語など)の災害情報を提供しています。
- **Safety Tips (観光庁監修アプリ)**: 地震速報や避難勧告などを多言語でプッシュ通知してくれる、訪日外国人向けの無料アプリです。渡航前にダウンロードしておくことを強くお勧めします。
- **大使館への連絡**: パスポートの紛失など、深刻な事態に陥った場合は、自国の大使館または領事館に連絡してください。
### まとめ
災害はいつ起こるかわかりませんが、事前の知識があればパニックにならず、適切な行動をとることができます。このガイドを参考に、安全対策を心掛け、安心して日本での滞在をお楽しみください。