日本中どこにでもある自動販売機(じどうはんばいき)。暑い日や喉が渇いたときに非常に便利ですが、ボタンを押す前に少しだけ注意が必要です。
ここでは、日本の自動販売機で飲み物を選ぶ際のヒントと、ムスリムフレンドリーな選択肢をご紹介します。
### 基本的に安全な選択肢
以下の飲み物は、アルコールや動物由来の成分を含む可能性が極めて低く、安心して選ぶことができます。
- **水 (Mizu / Water)**: ナチュラルミネラルウォーターは最も安全な選択です。「天然水」や「おいしい水」といった商品名で売られています。
- **緑茶 (Ryokucha / Green Tea)**: 砂糖の入っていない緑茶は、日本の自動販売機の定番です。「お〜いお茶」「綾鷹(あやたか)」「生茶(なまちゃ)」などが有名です。
- **麦茶 (Mugicha / Barley Tea)**: 大麦から作られたお茶で、カフェインが含まれていないのが特徴です。「爽健美茶(そうけんびちゃ)」や「健康ミネラルむぎ茶」などが人気です。
- **100%ジュース**: オレンジジュースやリンゴジュースなど、「果汁100%」と書かれているものは、基本的に果汁のみなので安全です。
### 注意が必要な飲み物
以下のカテゴリの飲み物は、原材料を確認するか、避けた方が無難な場合があります。
- **乳飲料・コーヒー飲料**: 牛乳やコーヒー自体は問題ありませんが、「乳化剤」の由来が動物性(豚由来)である可能性がゼロではありません。多くは植物(大豆)由来ですが、断定はできません。
- **炭酸飲料**: コーラやサイダーなどは基本的に問題ありませんが、一部のフレーバー(例:グレープなど)に使われる香料の由来が不明な場合があります。
- **栄養ドリンク・エナジードリンク**: アルコール(チンキ剤として)や、動物由来の成分(タウリンなど)が含まれていることがあります。避けた方が賢明です。
- **「にごり」タイプのお茶**: 一部の緑茶には、抹茶の風味を安定させるために乳化剤が使われていることがあります。
### 自動販売機での買い方
1. お金(硬貨または千円札)を投入します。
2. 欲しい商品の下にあるボタンを押します。ボタンが光っているものが購入可能です。
3. 商品が下の取り出し口に落ちてきます。
4. おつりがある場合は、おつりレバーを押すか、自動で出てきます。
最近では、SuicaやPasmoなどの交通系ICカードで支払いができる自動販売機も増えています。
### まとめ
日本の自動販売機は非常に便利で、ムスリムフレンドリーな選択肢もたくさんあります。基本的には「水」「無糖のお茶」「100%ジュース」を選んでおけば、まず間違いありません。便利なインフラを賢く利用して、快適な日本旅行をお楽しみください。